JFLのホンダFCが2-0でJ1浦和レッズを破る大金星を挙げた。0-0で迎えた後半38分にMF富田湧也(27)が先制点。同41分にFW原田開(29)が追加点を奪いダメ押した。札幌、徳島に続き、前回大会覇者で今季ACL4強の強豪まで撃破。大会史に残る番狂わせで07年以来、12大会ぶりの8強進出を果たした。

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ホンダFCが快挙をやってのけた。前半から小気味いいパス回しを展開。ぶれずにチームスタイルを貫き崩しきった。後半38分、右クロスをMF富田が右足で合わせて先制。同41分にはFW原田が値千金の追加点を奪った。2得点ともサイドを完璧に崩す理想の形。内容でも互角以上に戦い、井幡監督は「どんな相手でも力強く戦った結果」と目を細めた。

この日は約4000人の社員がスタジアムに駆けつけ、浦和と同じ赤色でスタンドを染めた。FW原田は「勝つことで従業員を活気づけたかった」。選手は午前中に社業をこなし、午後から練習。12大会ぶりの8強入りを後押しした声援に、MF富田も「最高の雰囲気でした」と感謝した。所属するJFLでも4連覇に向けて首位を快走。アマチュア最強のホンダが、4強入りを懸けて次戦は常勝軍団、鹿島に挑む。【神谷亮磨】