清水ユースの1年生コンビが躍動した。MF金子星太(せいた)とFW千葉寛汰のゴールで、静岡が東京を3-1で撃破。

2012年(平24)の岐阜国体以来、7年ぶりにベスト4進出を果たした。成年男子の静岡は準々決勝で、開催地の茨城にPK戦で惜敗した。

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清水ユースコンビが、チームを7年ぶりのベスト4進出に導いた。序盤から一進一退の攻防が続いたが、前半終了間際に待望の先制点が生まれた。同ロスタイム。金子がエリア内で千葉の横パスを受けると、右足で冷静に押し込んだ。「寛汰が自分でもシュートを打てるところで、パスをくれた。決めるしかなかった」と振り返った。

先制点をアシストした千葉は、3戦連発となる2得点を挙げ、今大会の得点数を「6」に伸ばした。1-0の後半6分、左クロスを受けると、反転して左足を振り抜いた。ブロックを試みた相手DFの股間をすり抜け、ゴール右下に吸い込まれた。1点差に迫られ迎えた後半ロスタイムには、相手のクリアミスを拾うと右足で豪快にネットを揺らし、ダメ押しの3点目を奪った。「FWが点を取らないと勝てない。得点のバリエーションも増えてきた」と、ストライカーの役割を果たして見せた。

2011年(平23)の鹿児島国体以来、8年ぶりの優勝まであと2勝。準決勝は2日、山口と対する。千葉は「ここからが勝負。タフな戦いになるが、いい準備をしたい」と闘志を燃やした。【古地真隆】

◆金子星太(かねこ・せいた)2003年(平15)6月1日、静岡市生まれ。高部JFC、清水ジュニアユースを経て清水ユースに昇格。中学時代は千葉らとともに、全日本U-15サッカー大会3連覇(16~18年)に貢献。170センチ、60キロ。

◆千葉寛汰(ちば・かんた)2003年(平15)6月17日、静岡市生まれ。高部JFC、清水ジュニアユースを経て清水ユースに昇格。6月のインターナショナルドリームカップ(宮城)で、U-16日本代表に選出。U-18プレミアリーグEASTでは今季2得点。176センチ、68キロ。