世界ランキング13位の日本は同3位の中国に2-2(前半1-1)からのPK戦で2-3と惜敗し、決勝進出を逃した。

前半13分にCKから先制点を許したが、19分に黒田智成(40=たまハッサーズ)が相手GKスローをインターセプトしてそのままドリブルで持ち込み、左足で今大会初ゴールを決めて追いついた。

後半2分にも黒田がGK佐藤大介(35=たまハッサーズ)のスローを右サイドで受け、巧みなドリブルとターンでゴール前に切れ込んで左足で2点目を決め、勝ち越し。しかし、2分後にCKから追いつかれた。

その後は佐藤を中心に中国の猛攻をしのいでPK戦に持ち込んだ。最初に蹴った主将の川村怜(30=パペレシアル品川)、3番目の佐々木康裕(43=ファンタス千葉SSC松戸ウォーリアーズ)が決めたが、佐々木ロベルト泉(41=パペレシアル品川)、園部優月(16=free bird mejirodai)が失敗。佐藤は中国の1人目を止めたものの、その後3人に決められた。

選手たちは2日に東京・JR新宿駅で電車に接触して亡くなった初期の日本代表選手で元日本ブラインドサッカー協会副理事長の石井宏幸さん(享年47)に哀悼の意を表し、ユニホームに喪章をつけて戦ったが、7大会ぶり2度目の優勝はならなかった。

準決勝のもう1試合は世界6位のイランが同15位のタイを3-2(前半3-1)で下した。決勝に進出した中国とイランは、東京パラリンピック出場権を獲得した。日本は6日、3位決定戦でタイと対戦する。