ジュビロ磐田GK八田直樹(33)が21日、宿敵への雪辱を誓った。11月2日に迎える次節アウェー清水エスパルス戦(アイスタ)に向け、磐田市内で約1時間半の調整。セービング練習などで汗を流した下部組織出身の守護神は「勝たなければ先はない。ダービーに対してのいろいろな思いもある」。負ければ、2度目のJ2降格が決まる可能性もある一戦へ気合を入れた。

現在、チームは「静岡ダービー」でクラブワーストの5連敗中。八田が出場した今年9月の天皇杯4回戦では終了間際に同点弾を許し、PK戦で敗れた。スタンドから見守った昨季リーグ戦での5失点大敗も、深く記憶に刻まれている。「5点目を決められた時の会場の雰囲気が忘れられない。試合までの2週間、勝つためにできることはある。全力で準備したい」と、言葉に力を込めた。【前田和哉】