アマチュアで唯一勝ち上がっていたJFLのホンダFCは、J1首位の鹿島アントラーズに内容こそ圧倒したが、惜しくも敗れ8強で姿を消した。0-0の後半20分、一瞬の隙を突かれて失点。それでも果敢に鹿島ゴールに迫り、昨季アジア王者に肉薄した。

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ホンダFCの快進撃が止まった。0-0の後半20分。DF陣に生じた一瞬の隙を突かれ、クロスから先制点を失った。その後3度の決定機を作ったが、最後まで仕留めきれず。シュート数でも倍の14本を放つなど互角以上に戦ったが、常勝軍団と呼ばれる相手のしたたかさの前に屈した。

鹿島には前回大会2回戦で1-6の大敗を喫し、07年にも準々決勝で敗れた。雪辱を胸に挑んだが、あと1歩届かず。91年以来28年ぶりの4強進出の夢を阻まれた。井幡監督は「何度チャンスを作っても、負けは負け。選手は頑張った。自分の力不足。勝たせてあげたかった」と悔やんだ。

それでも、今大会は札幌、徳島、浦和とJリーグ勢を3連破するなどチームは成長。指揮官は「まだリーグ戦は続く。しっかり4連覇できるようにしたい」と、首位を独走するJFLへ顔を上げた。【前田和哉】