鹿島アントラーズが浦和レッズを下して勝ち点を59に伸ばし、暫定首位をキープした。

MF三竿&レオ・シルバのダブルボランチが負傷から復帰した鹿島は前半、流れるような連携からMF遠藤、MF土居らがシュートを狙ったが、決めきれず。ACL決勝進出の影響でリーグ戦に日程変更が生じ、中2日で先発5人を入れ替えて臨んだ浦和も、DF岩波の直接FKなどで好機を得たが得点には至らなかった。

後半も両者無得点で進んだが、鹿島は同20分、負傷明けのチーム内得点王MFセルジーニョを投入。すると同27分、鹿島は波状攻撃から中央のMF土居がシュートを放った。浦和GK福島が弾いてゴール右にこぼれたところを、MFセルジーニョが詰めて右足を一閃(いっせん)。角度のないところからゴール左上に突き刺し、出場わずか7分で仕事をしてみせた。

残留に向けて勝ち点の欲しい浦和も反撃に出たが、後半38分、浦和ベンチ前でプレーしていた鹿島の右サイドバックMF永木が勢い余ってピッチ外に出たところを、大槻監督が突き飛ばしてしまうアクシデントが発生。この行為で大槻監督にはレッドカードが提示され、退席処分となった。

試合はそのまま終了。ACL決勝を控える浦和にとっては、後味の悪い敗戦となった。