ブラインド(5人制)サッカー日本代表が4日、福島・Jビレッジでアルゼンチン代表と対戦する。「復興ありがとうホストタウンサミット in Jビレッジ」というイベントでの国際親善試合。世界ランキング13位の日本は、9月から10月にかけて行われたアジア選手権で、優勝を目指しながら3位に終わった。世界1位との戦いは、開催国枠で初出場する東京パラリンピックへ向けて貴重な経験を積む機会になる。

代表メンバーは2日から東京都葛飾区の奥戸総合スポーツセンターで合宿に入った。川村怜主将(30=パペレシアル品川)は「アジア選手権は現状を出し切った結果。納得はしているが、満足はしていない」。準決勝で世界3位の中国に2-2からのPK戦で屈した試合を「スコア以上に力の差を感じた」と振り返り、アルゼンチン相手に限られたチャンスを確実に得点に結びつける戦いをイメージする。通算成績は1分け4敗。昨年11月、東京・町田で1-3で敗れて以来の対戦で、Jビレッジでの代表戦は初ということもあり、同主将は「サッカーの聖地とも言える場所。経験だけでは終わらせたくない」と決意を明かした。

代表メンバーには左膝を痛めている黒田智成(41=たまハッサーズ)、ブラジルのクラブチームでプレー中の佐々木ロベルト泉(41=パペレシアル品川)に代わり、アブディン・モハメド(41=Avanzareつくば)、日向賢(34=たまハッサーズ)が招集された。スーダン出身で初代表のアブディンは現代政治学者、学習院大特別客員教授の肩書を持つストライカーで「東京の代表に入るためのラストチャンスと思っている。結果を出したい」をゴールを誓った。

日本代表メンバーは以下の通り。

<FP>

▼川村怜(30=パペレシアル品川)

▼田中章仁(41=たまハッサーズ)

▼加藤健人(34=埼玉T・wings)

▼寺西一(29=パペレシアル品川)

▼佐々木康裕(43=松戸ウォーリアーズ)

▼日向賢(34=たまハッサーズ)

▼アブディン・モハメド(41=Avanzareつくば)

▼園部優月(16=free bird mejirodai)

<GK>

▼佐藤大介(35=たまハッサーズ)

▼高橋太郎(24=ラッキーストライカーズ福岡)