セレッソ大阪がMF奥埜の決勝ゴールで激しい消耗戦を制した。後半5分、DF丸橋の左クロスにゴール前で競り合った奥埜が、頭でゴール右へ。8試合ぶりの今季6点目で苦しい試合展開を一気に好転させた。湘南ベルマーレは泥沼の6連敗。

この試合前の時点で6位だったC大阪は、ACL圏内の3位へは勝利が求められた。だが球を保持こそしたが、前半から本来の得点機はつくれなかった。湘南のプレスの前に自陣でのプレーが多くなった。

16位だった湘南は今節で勝てばJ1残留圏内に浮上できる可能性があり、序盤から果敢に攻めた。FW指宿を中心にした松田、山田の攻撃陣3人が前線から運動量をトップギアに入れ、ゴール前まで球を運ぶ回数は増えていった。指宿は前半2分に左足、同20分にはFKからヘディングでシュートを放ったが得点には至らなかった。

湘南は前節から先発5人を入れ替えた。特に30歳GK富居は念願のJ1初出場で好セーブを連発した。厳しい立場のチームは、リーグ終盤戦で大胆な作戦で立て直しを図った。前半の時点で効果は出ていたが、後半早々の失点を最後まで取り返せなかった。