アルビレックス新潟はFC岐阜に2-0で勝利し、暫定10位に浮上した。前半7分、今季U-18からトップチームへと昇格したMF本間至恩(19)がDF堀米悠斗(25)のクロスに右足で合わせ、先制。後半にもMF渡辺新太(24)のゴールで追加点を挙げた。

前節2失点を喫した守備陣も体を張った粘りをみせ、4試合ぶりの完封勝利を収めた。

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若手がチームに勢いをもたらした。「サポーターに自分たちの気持ちをみせたかった」と本間。前半7分、その覚悟を体現するかのように堀米の折り返しに右足を伸ばして先制、今季3点目を奪ってみせた。

得点後も輝きを放つ。幾度なくドリブルでカットインし相手PA内に進入するなど左サイドを制圧。交代する後半36分まで相手にとって危険な存在となった本間は「結果を残せて良かった。残り2試合を来季につながる試合にするため全力で向かう」と早くも次節大宮戦に気持ちを向けた。

本間に刺激を受けたのはこの試合がJデビュー戦となったFW矢村健(22=新潟医療福祉大4年)だ。現在は特別指定選手で来季から、正式入団する矢村は後半42分から途中出場。ボールに触る機会はほとんどなかったが同年代のチームメートを見て「(プロは)結果が全ての世界。負けていられない」と気持ちに火がついた様子だった。

また2点目を奪った大卒2年目渡辺新や、3試合連続スタメンの高卒新人、MF秋山裕紀(18)など若手の台頭が目立つ。来季へ向けチーム内競争がすでに始まっている。【山岸章利】