リベンジで15年ぶりの初戦突破を狙う。第98回全国高校サッカー選手権(12月30日開幕、埼玉スタジアムほか)の組み合わせ抽選が18日、都内で行われた。11年ぶり10度目出場の北海道代表、北海は31日の1回戦で高川学園(山口)と対戦する。昨夏の総体2回戦で2-3と惜敗した相手との再戦にDF松本広大主将(3年)は「対人が強いイメージがある。こちらも球際で負けないように戦いたい」と気を引き締めた。

昨夏は、前線からプレスをかけるプランだったが相手に簡単にボールを回された。MF杉山壮太(3年)は「中途半端になってしまった。悔いが残っている」。0-1の前半35分、PKを与え追加点を許した松本は「先輩たちの代で自分がミスしてしまった。今度こそ勝ちたい」。当時の出場メンバーが6人残り、雪辱に燃える。

「飛び道具」で堅守を切り崩す。相手は山口県予選で5試合2失点。一方、北海は道予選12得点のうちセットプレーで5得点を挙げた。昨夏の2点目は杉山のFKからFW広瀬拳太(3年)が頭でゴール。前回対戦のホットラインは今回も健在で大きな武器となる。広瀬は「セットプレーは自主練習でもこだわってきた。同じ相手に決めているのは戦う上で自信になる」と意気込む。

昭和、平成、そして令和と3時代で選手権に出場する。25度目出場を誇る強豪相手に、松本は「伝統ではこちらも負けていない。泥臭く戦いたい」。平成最後の夏の忘れ物を取りに行く。【西塚祐司】