エースの退団が決まった。J1ジュビロ磐田は9日、契約満了に伴い、元日本代表FW川又堅碁(30)との契約を更新しないと発表した。

川又はクラブを通じ、無念さを吐露。「早くけがを治してチームに戻りたかったのですが、契約満了に伴い、来季の契約はしないというサッカー人生初の0円提示を受け、ショックと自分のふがいなさにがっかりしています」とコメントした。

2017年にJ1名古屋から完全移籍で加入。1年目から得点源として活躍した。同年は全34試合に先発。チームトップの14得点と結果を残し、6位躍進の原動力となった。昨季も2年連続2桁得点となる11得点を挙げ、J1参入プレーオフの末の残留に貢献。ムードメーカーとしても欠かせない存在だった。

今季は、右肩脱臼からの復帰に約4カ月を要するなど、度重なる故障に苦しみ、8試合1得点。チームも2度目のJ2降格が決まった。川又は「チームに貢献できず、申し訳なく思っています。サポーターの皆さまには勇気をもらいましたし、何も返すことが出来ずに去らなければならないことをおわびします」と、謝罪を重ねた。

今後については「これからチームを探し、もう1度元気な姿を必ずお見せします!!」とつづった。

◆川又堅碁(かわまた・けんご)1989年(平元)10月14日、愛媛県生まれ。小松高在学中の06、07年、J2愛媛の特別指定選手に。卒業後の08年にJ1(当時)新潟入団。10年にはブラジル・カタンドゥベンセに半年間の期限付き移籍。12年にJ2岡山に期限付き移籍。新潟に復帰した13年、J1ランク2位の23得点を挙げてベストイレブン。14年夏にJ1名古屋に完全移籍し、15年に日本代表デビュー。17年から磐田。J1通算213試合出場70得点。J2通算40試合18得点。184センチ、76キロ。血液型B。