J1清水エスパルスは1-0で鳥栖を下し、自力で残留を決めた。FWドウグラス(31)の決勝点を守りきり、完封勝ち。課題だった「試合運び」の改善が見られた。

1点リードの後半33分に、FWドゥトラ(31)に代えてDF立田悠悟(21)を入れた。守備の人数を増やし、5バックに変更。篠田善之監督(48)は守りきる戦い方に切り替えた。選手交代での「メッセージ」を受け取った選手たちも、時間を使いながらゲームを掌握。攻め急がず、時計の針を進めた。

同42分にはMF竹内涼(28)が左サイドでドリブルし、敵陣まで進入。最後は相手にボールを当ててCKを得た。時間を有効に使うずる賢いプレーだった。したたかに勝利を目指した指揮官は「選手がよくやってくれた」とたたえた。第33節までの6試合で、チームは3度の逆転負け。逃げ切れなかった悔しい敗戦の教訓が、最後に生かされた。【神谷亮磨】