ベガルタ仙台は28日、チームひと筋16年の背番号「10」梁勇基(37)の契約満了による退団を発表した。

梁は大阪朝鮮高から阪南大へ進み、04年に当時J2の仙台に加入。10年のJ1昇格に貢献し、12年はJ1最高位の2位に導くなど主力としてチームを引っ張ってきたが、今季は13試合の出場にとどまっていた。J1通算268試合29得点、J2通算254試合47得点。北朝鮮代表にも選出された。

梁はクラブを通じ「16年間、心からサポートしていただき、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。はじめてユアスタのピッチに立ったときの感動、2008年の入れ替え戦で負けた悔しさ、水戸戦でJ1昇格を決めた2009年、東日本大震災の復興のシンボルになると一致団結して戦い優勝争いを繰り広げた2012年、初タイトルを賭けた昨年の天皇杯決勝、すべて鮮明に記憶に残っています。何よりもピッチから見たリャンダンスが好きでした。特に、2012年けがから復帰したFC東京戦のリャンダンスは一生忘れません」と、サポーターやチームに感謝した。

続けて「ベガルタからはありがたいお話もいただいたのですが、選手としてチャレンジしたいという思いが強く、このような形になりました」と、現役続行に意欲を示し、「今後の事はまだ決まっていませんが、これからも梁勇基を応援していただけたら幸いです」とコメントした。