昨年末にオランダ1部フィテッセを退団した本田圭佑(33)が24日、欧州クラブへの移籍を希望した。

都内で開催された自身が発起人を務める新クラブ「One Tokyo」のトライアウトを視察。ブラジルで同国1部ボタフォゴ移籍が報じられた本田は「次のクラブは決めていない」と前置きし上で「私の代理人となる兄とボタフォゴがコンタクトしているのは知っている」と接触を認めた。

さらにボタフォゴ以外にも数多くのクラブと交渉しているとし「前にも言っている通り、できれば欧州のプレーを希望している。自分に興味を持ってもらえるのはうれしいが、今はイエスかノーかは言えない」との現状を説明。自らを職業チャレンジャーと表現し「ボクはチャレンジしているうちの1つがサッカー選手だと思っている。チャレンジを辞めた時が引退するのかと判断してもらえれば」と付け加えた。

ファン参加型の新クラブ設立に備えた今回のトライアウトには約530人の応募があり、書類選考などで絞られた約100人が紅白戦でアピールした。人柄なども吟味し、30人のチームに仕上げる予定。今季は東京都社会人4部という最下部リーグから参戦する。本田は「ボクが権力を発揮して決めることは、ほぼ一切ありませんので。ここで断言します。ボクのクラブではなく、みなさんのクラブ」とオーナーはなく、発起人というスタンスでアプローチしていく意向を示した。【藤中栄二】