女子は、藤枝順心が17連覇を達成。途中出場のFW斉藤桃花(2年)のゴールで、東海大静岡翔洋を1-0で退けた。

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FW斉藤の右足が、藤枝順心に17連覇をもたらした。後半からピッチに立ち、0-0の後半27分だった。MF柳瀬楓菜(2年)が放ったシュートのこぼれ球が、目の前に転がった。「自分が試合を決める気持ちだった。目の前に来て、決めるしかないと思った」。右足で押しこみ、ネットを揺らす。自身3戦連発となる一撃が決勝点となった。

この日、なでしこ2部リーグ・オルカ鴨川FCでプレーする姉彩花(23)が初めて観戦に訪れた。斉藤は「良いところを見せたかったので、点を取れて良かった」とニッコリ。試合後は、姉のいるスタンドをうれしそうに見上げた。

前チームが、今冬の全日本高校選手権で2大会ぶりの優勝。先輩たちの全国制覇を応援席から見守った斉藤は「今年は総体でも全国優勝したい。ゴールで貢献するためにも、先発を勝ち取れるように得点力を上げたい」と言った。新人戦女王に満足することなく、チームと共にさらなる成長を目指す。