日本高校サッカー選抜の選考・強化合宿が6日、さいたま市内で行われ、1月の全国選手権で準優勝した青森山田勢が躍動した。候補選手27人中、5人選出は最多タイ。流通経大(茨城)との練習試合(30分×4本)は2-4で敗れたが、MF後藤健太(3年)は相手ボールを奪ってドリブルで右サイドを切り崩し、1アシストの活躍。本来の右MFだけでなく、3本目途中からは人生初の右サイドバック起用でも存在感を示した。

後藤は「中学生の時に左サイドバックはやったことがあるが、右は初めて。より広い目で見られるし、どうハーフを生かすかも勉強になる」と幅を広げた。横浜ユースと対戦する明日8日の富士ゼロックス・スーパー杯「NEXT GENERATION MATCH」(埼玉)では18人に絞られるため「狭き門なので、複数ポジションが出来るのは良いこと」。新たな挑戦にも前向きだ。

卒業後は東京学芸大に進学予定だが、デュッセルドルフ国際ユースサッカー大会に出場する4月の欧州(オランダ、ドイツ)遠征で日の丸を背負うことが直近の目標だ。「プロになった選手とも一緒にやれているし、ここでチャンスをつかめれば年代別代表も見えてくると思う」。速さのあるドリブルやクロスの精度が最大の武器。2-0から逆転負けした選手権決勝舞台での一戦でもアピールを続ける。【鎌田直秀】