昨季Jリーグ王者の横浜が1日で3冠!? を目指して今季初の公式戦に臨む。8日、富士ゼロックス・スーパー杯で天皇杯王者の神戸と対戦。試合前には横浜ユースが日本高校サッカー選抜と対戦する「ネクストジェネレーションマッチ」と、クラブマスコットのマリノスケが初の1位に輝く可能性がある「Jリーグマスコット総選挙」の発表も控える。7日は横浜市内で調整した。

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昨季のJリーグを制した王者横浜がタイトル総取りを狙い、勝負の1日を戦い抜く。7日は横浜市内でミニゲームなどで約1時間半、調整した。MFイニエスタらを擁するタレント軍団との決戦。昨季JリーグのMVPと得点王をダブル受賞したFW仲川は「神戸は今季の優勝争いをするチームだと思っている。ここでタイトルを取れるか取れないかで、今後の勢いも変わる。是が非でもとりたい」と意気込んだ。

取れるものは全て取る。8日の試合前には、下部組織の横浜ユースが日本高校サッカー選抜との前座試合を戦い、スーパー杯のハーフタイムにはクラブマスコットのマリノスケ(永遠の小学5年生)が、初の1位をかけて臨むマスコット総選挙の1~3位の発表も行われる。常々「どのタイトルもとりにいく」と宣言するポステコグルー監督の言葉通り、まず1日3冠!? 達成で王者の貫禄を見せつけたい。

今季は優勝を経験した主力の大半が残留。その上、FWオナイウやMF水沼ら他チームで主力として活躍していた選手を的確に補強。6季ぶり出場のACLによる過密日程も見据え、戦力の底上げにも成功した。キャンプでは昨年のメンバーが率先してチーム戦術を新戦力に伝授。就任3年目を迎える指揮官は「(メンバーが変わっても)うちには、1つのチームしかない」と言い切る。

昨季15年ぶりのリーグ優勝を足がかりに目指すのは03、04年にリーグ連覇を達成するなど栄光の時代を築いてきた常勝横浜の復活。主将のMF喜田は「マリノスのイメージを変える、そのひとつの指標がタイトルだと思う」と力を込めた。

【松尾幸之介】