移籍2年目の浦和レッズFW杉本健勇(27)が今季公式戦で2得点を挙げ、チームの好スタートに大きく貢献した。1-0で迎えた前半18分、味方のMF柴戸海(24)がペナルティーエリア付近で痛んで倒れたところで仙台の守備も緩んだ。「相手の選手やったら出していたけれど、味方の(柴戸)海やから」と敵の隙を突き、相手DFをかわしながらペナルティーエリア手前から右足シュート。ゴール右上隅ギリギリに決める技ありゴールだった。

「自分自身もあんなにきれいな形で決められたのは覚えていないです。ああいう形も増やしていきたい」と手応え十分の杉本は3-2となって獲得したPKキッカーも担当。大槻毅監督(47)の指示でPKを任され、確実に追加点をゲットした。今季初公式戦から先発フル出場し、2トップを組んだFWレオナルド(22)との相性の良さもみせた。C大阪からの移籍1年目はリーグ戦で2得点にとどまったこともあり「昨季はあんまり振り返りたくないけれど、学ぶことも多かった。今年はまったく違うシーズンにしたいし、これをシーズン通して続けていかないといけない。自分よりもチームが勝てたことがうれしい」とうなずいた。大槻監督も「点を取ったことがすべて。すごく良かった」と評価していた。