大分トリニータが開幕戦を勝利で飾ることができなかった。

1点を追う後半ロスタイム。最後の攻撃とばかりに、FW知念慶(24)がペナルティーエリア手前から、渾身(こんしん)の左でゴールを狙ったが、左ポストに嫌われた。その直後、審判が笛で試合終了を告げた。

知念は「失点したのは痛かったが、それ以降はボールを支配して内容としてはよかったと思います。相手のキーパーのセーブだったり、あと少しのところでゴールはできなかったんですけど、ネガティブな気持ちはないです」。惜敗にも「自分が点を決める形も今日で見えました。守備が固い相手に個人でもやれていたので、そのうち点は入るんじゃないかな」と前向きに捉えた。

前半8分に失点後は、ボールを支配し、シュート数は相手の7に対し15と2倍以上。それでも決めきれなかったことに、片野坂知宏監督(48)は「悔しい敗戦。簡単な相手ではないと覚悟していた。セレッソは去年失点25点という強固な守備を作った。得点0という具体的な結果がでないのは残念で仕方ない。次こそ勝ち点3取れるようにトレーニングから積み上げていきたい」と語った。【南谷竜則】