JFLいわきFCを運営するいわきスポーツクラブは、新型コロナウイルスの影響で自由に遊べない子どもたちのために、福島・いわき市内にある人工芝フィールドの無料開放を19~23日の5日間で実施している。

20日は3連休の初日とあって多くの人で大盛況。ミニゲーム、PK対決、かけっこ、縄跳びなど、それぞれが思い思いの時間を過ごした。

いわきFCは2月、Jリーグから将来の参入を目指す「百年構想クラブ」に認定されたことを受けホームタウンを広域化。従来のいわき市に双葉郡の6町2村を加え、より身近な存在になった。そして休校で苦しむ地域の子の運動機会を増やすことや遊ぶ場所確保を目的に、トップチームも使用する練習場を開放。アルコール消毒液を用意するなど感染予防対策を十分行った上で、安全に楽しく過ごせる場を提供している。

湯本キッカーズの少年たちと訪れた宮本和典コーチ(41)は「身近な場所にある広い施設を使わせてもらってありがたいです」。同じく引率した笹原均さん(62)は「場所と時間を設定していただいて助かっています」。いわきFCは地域住民とともに困難に立ち向かう。【山田愛斗】