J2アルビレックス新潟は23日、聖籠町のクラブハウス隣接ピッチで紅白戦(15分×2本)を行った。

FWファビオ(22)が1得点1アシスト、左MFの位置に入った渡辺新太(24)が1アシストの活躍を見せ、好調をアピールした。

同じチームに入った2人が互いの長所を引き出し合い、抜群のコンビネーションを見せつけた。

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スピード豊かなファビオと渡辺新の2人が、息のあったプレーで相手DFを翻ろうした。

紅白戦後半5分過ぎ、スピードに乗ったまま渡辺新からのスルーパスを受けたファビオが、右足で冷静にゴール右隅にシュートを流し込んだ。

「得意とする形が出せた」と、アシストの渡辺新と抱き合ってゴールを喜んだ。それ以外にも、192センチの長身を生かしたポストプレーやドリブルでゴール前に何度も迫り、常に危険な存在であり続けた。

前半にはFW矢村健(22)の先制点もアシスト。「まだ100%ではないがチームに順応してきている」と手応えを口にした。

左MFに入った渡辺新は、アジリティ(俊敏性)の高さを生かし、ドリブルでチャンスを演出し続け、パス主流の戦術にアクセントを加えた。

「常に意識した」とピッチ中央でボールを受けることを繰り返し相手のマークをすり抜けた。

ファビオの得点シーンでは、ピッチ中央をドリブルで進み、相手DFの位置取りを把握、空いたスペースにファビオを走らせるラストパスを通した。「余裕があった。良い判断ができた」と納得の表情を浮かべた。

2人の活躍でチームは3-0で勝利。渡辺新はファビオに対し「前線で立ち止まらず、サイドまでしっかり走ってくれる。自分がパスのリターンを受けゴール前に切り込むこともできる」。

ファビオも「(渡辺新は)自分の動きを見て、良いパスをくれる」と互いを認め合う。

リーグ再開予定の4月4日ホーム甲府戦は、新型コロナウイルスの影響で開催が不透明な状況だが、開幕群馬戦(2月23日)でゴールを挙げた2人が今以上にコンビネーションを深め、相手ゴールを脅かしていく。【小林忠】