新型コロナウイルスに感染して都内の病院に入院していた日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長(62)が2日、退院した。午後にはウェブ会見を実施し、回復ぶりを報告。田嶋会長の一問一答は以下の通り。

  ◇    ◇    ◇

-食事をして味を感じないなどの症状はあったか

田嶋会長 味覚とかが変調を起こしていたかは記憶がない。極度の花粉症でくしゃみも鼻水も出ていたのでにおいに対する意識がなかった。食欲もなかったしあまり意識しませんでした。

-退院後は自宅待機か

田嶋会長 4週間程度は毎日体温を測り、手洗いうがい等をしっかりやってくださいと説明を受けた。しっかり従っていきたい。まれに陰性になった後も陽性になるときいたので、自宅ではなく1人で住むところにいる。妻も医療関係の仕事をしていることと86歳の母がいるので、自分1人でいようと思っている。

-今後の業務は

田嶋会長 既に病院でもできることをメール等でやっていた。ウェブ会議、電話、メール等でやりとりしながら積極的にやっていかないといけない。

-五輪延期について

田嶋会長 (JOC)山下会長が一番大変な時に入院していて力になれなかったことが悔やまれる。

-Jリーグについて

田嶋会長 Jリーグだけの問題ではなくサッカー界全体が一枚岩になってお互いを支えていくようにしないといけない。どんな協力ができるのか、なでしこリーグにはどんなサポートが必要かなどについても今進めている。今週中には一定のデータを集めて、来週早々にはどういうサポートすべきか議論したい。危機的な時だと思っている。

-現在の思い

田嶋会長 まずは世界中が平和安全であること人々が健康であること、このことを僕らは今肌で感じています。皆さんと共有して、なんとかもう1度みんながスポーツができる環境を世界で展開できるようにしないといけない。あらためてこうやって退院できたことを感謝するとともに、スポーツ界をしっかり立て直せるよう頑張っていきたい。