開幕が見えない中、ピッチと違う場所で新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため奮闘するサッカー選手がいる。JFL鈴鹿ポイントゲッターズ(昨季の鈴鹿アンリミテッドから改称)の佐藤和馬(30)は学童保育施設に除菌水の寄付活動をしており「子どもたちが少しでも不安を減らせたら」と話す。

現役でありながら昨年、除菌用の弱酸性次亜塩素酸水やアパレルを扱う会社を立ち上げた。大阪教育大出身で小学校の教員免許を持ち、前所属の奈良クラブ時代に学童での仕事も経験。2児の父でもあり、休校中も稼働する学童の状況を考えて寄付を決めた。

三重県鈴鹿市の放課後児童クラブ全45カ所、津市の同全69カ所、奈良県田原本町の学童保育施設5カ所など既に2000リットル以上を送った。品薄が続く中、先生や子どもたちからお礼の手紙が届くなど喜ばれている。

除菌水はインフルエンザウイルスやノロウイルス、腸管出血性大腸菌O157などへの効果は立証済み。新型コロナウイルスへの効果は未確認だが「不安をちょっとでも和らげることができたら」と話す。

鈴鹿を率いるスペイン人女性、ミラグロス・マルティネス監督(34)は新型コロナウイルスが猛威を振るう母国を心配しながらも「素晴らしい。終息のためにできることが1人1人にあって、皆ができることをやりながら立ち向かうことがポジティブで大事なこと」とエールを送った。佐藤は今後、新学期が始まり次第、小学校にも届けていく予定だ。