ブラインドサッカー(ブラサカ)の強豪で、宮城を拠点に活動するコルジャ仙台は今、新たな試みに取り組んでいる。

12年の創部時は5人だったが、現在は選手とスタッフ合わせ約25人と5倍に増えた。ブラサカは視覚障がい者と晴眼者が一緒にプレーするのが特徴で、蹴ると音の鳴るボールを巡り、声をかけ合いながらゴールを目指すスポーツ。コルジャ仙台は2月に行われたクラブ選手権(KPMGカップ2020)で準優勝と、輝かしい実績を誇っている。

今年1月から新しい試みとして、未就学児から中学生以下を対象にサテライトチームを結成した。広報兼トレーナーの佐々木康明さんは「視覚障がいのある子どもたちに、運動ができる場を提供したい。それがチームのコンセプトでもある」。5月にキッズの試合(manaby杯第2回仙台ブラインドサッカー大会)を開催予定だったが、コロナ禍の影響で中止になった。

チームは3月から活動を自粛し、この先も不透明ではあるが、佐々木トレーナーは「ブラサカでは視覚障がいの人たちがピッチで自由に動ける。国内大会に関しては、障がいの有無に関係なく参加でき、目の見える人と見えない人が一緒になって戦うことができる」と、さらなる発展を目指している。【佐藤究】