ヴィッセル神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(35)は、日本代表FW南野拓実(25)が所属するリバプールの「ジレンマ」に共感する姿勢を示したと18日、英リバプール・エコー紙が報じた。

新型コロナウイルスの感染拡大で公式戦延期が続く中、イニエスタが英ガーディアン紙のインタビューの中で、リーグ首位を走るリバプールについて言及したことを取り上げた。

神戸の主将は「タイトルを無効にされる可能性があるリバプールのようなチームにとって、非常に難しい状況に間違いないです」と発言したと紹介した。

リバプールはリーグ首位で勝ち点82まで伸ばし、2位マンチェスター・シティーに25点差をつけて独走中。残り9試合で2勝すれば、89-90年シーズン以来、実に30年ぶりのリーグ優勝となる。しかし19-20年シーズンが無効になる可能性が残っており、仮に無効になればリバプールの優勝も幻になる。

イニエスタは「選手にとって明確な(公式戦再開の)ターゲットがないと難しい。準備、プラン、モチベーション、トレーニングによる強化となると…不可能です。仕切り直せば、根本的に変化して良いものになるでしょうが。今はプレーに戻るのが難しいようにみえる」と、南野らリバプールの選手たちが置かれた状況をおもんぱかっていた。