Jリーグは23日、日本野球機構(NPB)との第6回「新型コロナウイルス対策連絡会議」を開催した。今回はリーグ戦の再開時期などについての具体的な議論はなされなかったといい、村井満チェアマンは冒頭で「4月7日に緊急事態宣言が出され、22日の政府の専門家会議、それを踏まえる上で情報共有をさせていただきました。今回の新型コロナウイルスの恐ろしさ、そこを再認識した」と話した。

専門家チームの賀来満夫東北医科大教授兼東北大名誉教授は「感染している患者さんの数自体は少し鈍化傾向にあるのは事実だが、関東を中心とした医療現場では院内感染も含めて非常に厳しい傾向にある」と現状を分析。仮に緊急事態宣言が緩和されてリーグ戦再開が実現しても遠征などでの選手の移動にかかるリスクはあるといい「宿泊などについてもさらに徹底した管理が求められる。選手、スタッフ、家族には私たちからビデオ講義みたいなものでさらに徹底した啓発的な活動も新たに行っていこうという話もしていきました」と明かした。

賀来氏は米大リーグをはじめ、リーグ戦開催へ向けて動く海外の団体との情報共有も積極的に行っていく意向も示し「再開しても、まずは無観客になると思う。各団体と協力して、よりどのような形だと再開でき、どのようにリスク管理をしていくのかを詰めて参りましょうということをお話しした」と話した。