北海道コンサドーレ札幌を運営するコンサドーレは24日、第24回定時株主総会をWEB会議システムを利用して開催した。19年度の売上高は前期比6億1106万8000円増の過去最高35億9982万2000円を計上。ルヴァン杯決勝進出効果もあり興行収入増やグッズ販売好調が要因。だが、クラブ規模拡大への投資中のため、当期純損失は1億4991万2000円と2期連続の赤字となった。

本年度事業計画では収入予算は計37億7694万円を組んでいたが、新型コロナウイルスの影響で大幅減が見込まれる。Jリーグ再開後も無観客が想定され興行収入減につながる。野々村芳和社長(47)は「僕の中でもだいぶ前から想定して準備している。スポンサーの露出機会のためにも(無観客でも試合を)やった方がいい」と話した。

クラブは今後も厳しい状況は続くが、同社長は「僕らにはクラブのことを考えてくれるいい選手がいる。根拠はないけど、これを乗り越えると必ずいいものを見せられると思っている。今はとにかくクラブをつぶさないで前へ進むしかない」と力を込めた。【保坂果那】