名古屋グランパスの主将DF丸山祐市(30)が30日、ビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」で取材に応じた。

新型コロナウイルスの問題で、トップチームの全体練習は4月5日を最後に休止しており、この日午前から愛知・豊田市のトヨタスポーツセンター内のグラウンドが自主トレのために開放され、丸山も8人グループに入って体を動かした。人が密接にならないよう、距離をあけてのパス交換やランニングなどを実施。当面は同様の自主トレになるもよう。

画面を通して取材に応じた丸山は「ピッチで走ることが、けがのリスクを減らせることになる。ボールを使える環境は久しぶりだったのでよかった。(選手間の)距離はあったが、本当によかったなと思う」と感慨深そうに話した。

約8人でポジション別、4組に分かれての練習になった。フィジカルコーチら最低限のスタッフで、各1時間半~2時間の練習になったという。

これまで各選手は、自宅や公園などで自主トレを重ねてきたが、この日から練習場開放となった。クラブの練習グラウンドで、選手間の距離をとった状況で行う方が、より安心安全な環境になると判断された。だがクラブハウスの使用は禁止されており、マイカーで到着した選手は練習後、すぐに帰宅するしかない。

「Jリーグの再開を目指しながら、僕自身はいい状態、コンディションを落とさないようにやっていきたい。ここ(練習場)に来ることで感染のリスクもあるかもしれないので、普段より警戒しながら生活を送りたい」と丸山。試合再開までの準備期間としては「年齢やけがのことを考えれば、早くても4週間~6週間はほしい」と、選手としての希望も出した。【横田和幸】