1993年5月15日に開幕したJリーグは15日、28回目の“誕生日”でもある「Jリーグの日」を迎えた。

現在は新型コロナウイルスの感染拡大の影響により2月下旬からリーグ戦は中断中で、7月を軸に早期のリーグ再開を目指して慎重に協議を進めている。

サッカーが日常からなくなった現状で迎えた、今年の「Jリーグの日」。村井満チェアマン(60)は広報を通じ、「5月15日『Jリーグの日』を迎えて」とのタイトルで、以下のコメントを発表した。

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「初めに、このような困難な状況の中で、私たちの生活を最前線で支えてくださっている医療分野や物流、公共交通機関などに従事される方々に改めて感謝申し上げます。

1993年5月15日、ヴェルディ川崎vs横浜マリノスの試合でJリーグは幕を開けました。あれから27年の時を経て、私たちは39の都道府県に広がる56のクラブとともに、歩みを続けています。

今、世界中で、新型コロナウイルスという、いまだかつて経験したことのない脅威に直面し、Jリーグは初めて、サッカーのない5月15日を迎えています。現在、Jリーグは試合を中断していますが、多くのファン・サポーターの皆さまの期待に応えるべく、選手たち、クラブ関係者、リーグスタッフ、パートナーの皆さまなどと手を携え、ワクワクするようなサッカーをお届けする日を目指して、全力で準備を進めています。

私は、スポーツが持つ可能性を、誰よりも信じています。スポーツは、地域の子どもたちに笑顔や夢や希望を与えることができるかもしれません。ご高齢の皆さまには、健康と生きがいをお届けすることができるかもしれません。最近では、シャッター通りも目立つ地方都市に、にぎわいを取り戻すことができるかもしれません。

スポーツを愛する皆さま、地域を愛する皆さまと一緒なら、どんな困難も乗り越えられると信じています。前を向いて、今『Jリーグにできること』を常に考え、これから広がる新しい、希望に満ちた風景をともにつくっていきましょう」