Jリーグの村井満チェアマン(60)が29日、リーグ戦再開へ、全選手、スタッフらへPCR検査を行う意向を固めた経緯を説明した。

村井チェアマンはJリーグ内に同検査の中枢組織を新設することも明かしており「PCR検査の実施経験のある方を中心に、業務を委託する形になると思う。具体的な内容については検査の専門家に託すことになると思います」と話した。

検査は2週間に1度、J1からJ3までの全選手、スタッフらを対象とするとし、1クラブ約40人、1節ごとに検査するレフェリーは約100人となるという。想定している検査キットでは1時間に100検体ほどの検査も可能だとし「民間の検査機関の負担も軽減できると考えている」と話した。

場合によってはJリーグの検査態勢を一般国民にも提供する可能性があることにも触れ「一定の(検査の)リソースを確保するめどが立ったわけですが、リソースを地域の方に開放し、国民の健康を考えるというベースは変わっていません」と国内情勢を見守りながら進めていく考えを示した。

また、福岡県北九州市などで見られる感染拡大の第2波についても警戒を口にした。地域によって再流行の兆候が見られた際には「(試合)個別での日程変更はありうる」としつつ、「そんなに日程に余裕があるわけではないので、限られた選択肢の中で運営していく」と話した。