J2大宮アルディージャが4日、全体練習を再開。目標とするJ1昇格に向けて動きだした。

緊急事態宣言が解除になった5月末から、グループに分かれてのトレーニングを続けてきたが、この日から全員でのトレーニングがスタート。午前と午後の2部練習を行い、午前は対人とフィジカル要素のメニューで、午後は攻撃面の連携を図った。

練習後、高木琢也監督がオンラインで取材に応じた。活動休止期間中も、グラウンドを開放し希望選手が自主トレーニングを続けてきた。指揮官は「選手の体のコンディションは(2月の)開幕時期より良かった。自主トレから再開に向けての準備を怠っていなかったということ。いい感触だった」と振り返った。

「ウイズ・コロナ」の新たな練習で、ロッカールームは会議室なども開放し6カ所設置。水分補給の水も、2リットルのペットボトルを各自が管理し、昼食も弁当配布の形式が取られた。入浴も時間割で「3密」を防ぎ、クラブハウスと自宅が近い選手は、練習着のまま自宅に帰り自宅で入浴と昼食を取っていたという。

高木監督は「これまでは5人ぐらいのグループ練習でしたが、久しぶりにグラウンドに多くいたので、ちょっと人数が多くなると違和感ありましたね。これが普通なんですけど」と苦笑した。

J2の再開は6月27日。首都圏は緊急事態宣言が最後に解除され、地方に比べ、トレーニング再開が遅れ、準備期間が少ないのが現状だ。3週間の短い準備で公式戦となるが、指揮官は選手に「今季はいろんな意味で普通ではない。いろんなことに対応していこう」と覚悟を伝えたという。

再開までに練習試合を3試合予定しており、高木監督は「チームの目標の昇格を成し遂げていきたい」と、与えられた時間で最大限の準備を進める覚悟を口にした。