新型コロナウイルスによる中断を経て、7月4日から再開されるJリーグ(J1)のカードが8日、分かった。移動による感染リスクを減らすため、ガンバ大阪-セレッソ大阪のダービーや、ヴィッセル神戸-サンフレッチェ広島など近隣対決が実現し、同4、5日の再開節はすべて無観客試合となる。

大阪ダービーは本来、屈指のドル箱。今回ホームとなるG大阪の本拠パナスタには昨年の同カードで、3万5861人が詰めかけた。だが今回は、感染防止を最優先事項に掲げた、かつてない注目度になる。

G大阪の元日本代表MF遠藤保仁(40)は、この試合に出れば楢崎正剛(元名古屋グランパス)を抜き、J1通算最多632試合出場で単独記録樹立となる。横浜との今季開幕戦でタイ記録を飾り、中4カ月以上の沈黙を破って金字塔を打ち立てる。

もちろん観客のいない中で、遠藤の華々しいセレモニーはできない。関係者によると「観客を入れる最初のホームで何らかの式典を行う方向」だという。この一戦は元日本代表DF昌子源(27)のG大阪デビュー戦にもなる。コロナ禍を乗り越え、大阪ダービーが新たな歴史の出発点になる。会場、時間など詳細は、Jリーグから15日に発表予定。ルヴァン杯は8月5日からの再開となる。