J2モンテディオ山形のDF三鬼海(27)は一般社団法人「F-connect(エフ-コネクト)」の一員として児童養護施設の訪問活動を行っている。

東京VのMF小池純輝(33)と徳島MF梶川諒太(31)が設立した支援団体に昨年4月に参加。同8月に山形市内の「山形学園」を初訪問し、2度目の4月27日は新型コロナウイルスの影響を受け、オンライン会議システム「Zoom」を通じて交流を楽しんだ。

F-connectはJリーガーがシーズン中、オフに養護施設の子どもたちとふれあい、その選手を身近に感じてもらう。招待した試合を通じ夢や希望を持ってもらう。選手がまた施設に会いに行く-というコンセプトで活動する。

三鬼は15年の長崎時代に同僚の梶川と食事など一緒にいる時間が長く、メンバーではなかったが、長崎で施設訪問を経験。梶川は「子どもが好きなんだろうなと感じましたし、積極的に会話したり、冗談交えてとか。(三鬼から)次あったら言ってください」となり「そのときの取り組む姿勢を見て誘おう」と決めた。

昨年、メンバー入りした三鬼は山形学園訪問を振り返り「自分がちゃんとできるか不安だった。子どもたちも『誰この人』という雰囲気があったけど、徐々にうち解け、終わる頃にはすごく寄ってきてくれて楽しかった」。2度目は画面越しになったが「以前に僕が行き、試合に招待したのを覚えていてくれて、本当に訪問したかのようにスムーズにできた」と語った。

梶川が最も印象に残っているのは、神奈川で14年に参加した最初の施設訪問だ。「パーティーみたいな形で歓迎され『自分たちがエネルギーを』というよりもすごいエネルギーをもらった」。小池と梶川が6年前にまいた種は、着実に花を咲かせている。【山田愛斗】