浦和レッズは20日、今季の経営支援のため、クラブ初となるクラウドファンディングを実施すると発表した。

「ONE HEART TOGETHER~浦和レッズの未来のために~」と題し、チーム運営、クラブ理念の実現、試合運営などクラブ経営の資金として活用する支援金を集める。目標金額は1億円で、目標金額達成の有無にかかわらず、集まった寄付金を受け取ることができる形式だという。20日午後5時~8月31日午後11時まで支援を募集する。

20年度の経営状況について、浦和レッズの立花洋一社長は今月10日に新型コロナウイルスの影響で約10億円前後の赤字になるとの現状を明かした。19年度の約82億円だった総収入が現状で20億円ほど減収するとの見込みだ。この日、クラブを通じて立花社長は「このコロナ禍において、クラブは非常に苦しい状況に立たされております。チーム活動休止中、さまざまな場面でオンラインという手段ではありましたが、多くのみなさまと時間を共にさせていただきました。その際、みなさまも大変な状況の中にもかかわらず、多くの励ましのお言葉をいただきました。クラブが果たさなければならない役割を改めて実感しました。みなさまにこのプロジェクトにご賛同いただき、ご支援をいただけますようお願いいたします」などと声明を出した。

なお支援者へのリターンとしてお礼のメール、スタジアムの大型スクリーンに支援者一覧の名前掲載、選手直筆サイン入りユニホーム、選手の動画メッセージ、選手とサポーター親子によるオンライン授業などが各コースによって用意されている。

クラウドファンディング特設ベージでは、DF橋岡大樹(21)が「伝統ある浦和レッズというクラブも、新型コロナウイルスの影響でこういった状況になることは誰も予想できなかったことだと思います。今は難しい状況ですが、今回実施するクラウドファンディングは、みんなが一体となって実施する良いチャレンジだと思っています」などとコメントしている。