Jリーグは22日、日本野球機構(NPB)との「第10回新型コロナウイルス対策連絡会議」を開催した。終了後に村井満チェアマンらがオンラインでの会見に出席した。

サッカーなど選手同士の体の接触も多いスポーツにおける濃厚接触の定義について、8日の第9回会議に引き続き話し合われた。専門家チーム座長の東北医科大教授兼東北大名誉教授・賀来満夫氏は「定義は非常に難しい。子細は現在も議論が続いている」とした。

一般的にはマスクをつけない状態で15分間以上、1メートル以内で接することと定義される。賀来氏は「接触はあるが、ラグビーとサッカー、野球でも違う。1人1人の濃厚接触をどう判断するかは非常に難しい。ある程度のコンセンサスはできつつある。それを当てはめられるかでもう少し(時間が必要)。早急にある程度の考え方を示したい」と話した。

サッカーにおいては、15分間以上続けて接触することは考えにくい。それでも90分のうちに複数回の接触が起こることや、セットプレー時などに密な状況ができることは想定できる。会議を終えた村井チェアマンは「オンザピッチにおける濃厚接触の定義は非常に難しい」とし「たとえば、中継映像があるのでそれを解析していくなかで飲水ボトルを保菌者・輸送はキャリアー(感染者)と(他選手が)シェアしていたかとかも参考になる。粘膜接触にあたるような接触があったかとか、できるものは拠出したい」と続けた。