待ちに待ったJリーグ再開(J3開幕)まであと2日。サッカーのある日常がいよいよ戻ってきます。ブログでの詳しすぎるJクラブ紹介で話題を呼ぶ人気アイドルグループ日向坂46の影山優佳(19)も、再開が待ち切れないサポーターの1人。競技経験者でもあり、4級審判員の資格も持つ彼女に、あふれるサッカー愛を語ってもらいました。2回にわたってお届けします。【取材・構成=松尾幸之介、横山慧】

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みなさん、こんにちは!影山優佳です。いよいよJリーグが再開しますね。やっとこの時がきたということで、私もたくさん楽しみたいなと思います!

両親がサッカー好きだった影響もあり、5歳ごろから小学6年まで男の子の中に交ざって地元のサッカークラブに入っていました。当時はクラブでも1、2番目に背が高くて、体格はドログバ(元コートジボワール代表FW)みたいなイメージ。その時は太もももぱんぱんで、思いっきり振り抜いて弾丸シュートを決めるという感じです。相手が来ても、お尻で押しのけていくフィジカルの鬼だったので、男の子からは「(体で)当たりたくない」って言われていました(笑い)。

Jリーグでは93年の開幕以来、多くの名場面があります。まだ私が生まれていなかった98年の中山雅史選手(当時磐田)の4試合連続ハットトリックなども昔の映像で見て印象に残っていますが、ひとつ挙げるなら09年の横浜対名古屋戦での、名古屋のストイコビッチ監督(当時)の革靴ゴールです。プレーが止まってGKが蹴り出したボールをベンチ前からダイレクトで蹴り返して、ゴールに入れてしまったんです。それがきっかけで退席処分になってしまいますが、あんなにすごいシュートを革靴でさらっとできてしまうのが天才だなと。相手チームの松田(直樹=当時横浜)選手が審判に「すごいシュートで観客も沸いたんだから退席にしなくてもよくない?」と説得していたという話も聞きました。松田選手のサッカー少年のような思いも心に焼き付いています。

最近はDAZN(ダゾーン)や専門誌、動画サイトなどでサッカーを勉強しています。昔はレンタルビデオ店に行って、80年代の映像や、W杯の全試合が入っているものも借りて見ていました。本格的に学びたいと思ったきっかけは、スタジアムで肌で感じたサポーターのみなさんの熱気です。生の会場はテレビとは雰囲気が全然違う。もっとサッカーのことを深く知れば、より楽しくなると思い、中学2年の頃に母と4級審判員の資格をとりました。それからはプレーが止まった理由なども分かるようになって、試合の流れも読めて見方も変わりました。今でも資格は毎年更新しています。

日向坂46の個人ブログでも北から順にJ1からJ3の全56クラブを紹介する企画を始めました。いろいろと調べているうちに、どのチームも好きになってきて、さらにJリーグ全体の魅力に気づきました。今季は4-3-3を取り入れているチームが多いんじゃないかと感じています。それでもチームごとに攻撃の形やフォーメーション変更のやり方は違うと思うので、また再開後の試合を見て、勉強していきたいです。

最後に、Jリーグ再開へむけて頑張ってくれた方、私たちの生活を支えてくれているみなさんに感謝の気持ちを伝えたいと思います。こうした状況を通じて、私の中でサッカーは失ってはいけないものだったと気づきました。選手のみなさんには、けがに気をつけて無理せずにサッカーを楽しんでほしいです。リモートマッチ(無観客)で始まりますが、どこにいても気持ちはきっと届いていると思うので、私も頑張って応援していきます!

◆影山優佳(かげやま・ゆうか)2001年(平13)5月8日、東京都生まれ。5歳から小学6年まで地元サッカークラブに所属し、中学はバドミントン、高校では女子フットサル部。中学3年だった16年5月に欅坂46のアンダーグループとして発足した、けやき坂46(のちの日向坂46)のオーディションに合格。18年6月から学業のため一時活動休止を発表。20年5月26日から約2年ぶりに活動再開。身長156センチ。O型。