J2町田ゼルビアは6月30日、町田市の鶴見川クリーンセンター内に新トレーニング施設を建設すると発表した。完成は21年夏。グラウンドに隣接するクラブハウスの設計は、国立競技場をデザインした建築家の隈研吾氏が手掛ける。

これまで専用のクラブハウスとグラウンドを持たず、市の施設を使用していた。今季J1ライセンスを取得したが、トレーニング施設の基準を満たしておらず、数年内の建設が求められていた。クラブの全機能を1カ所に集約するという利点もある。

設計事務所の選定にあたり、数社のコンペを実施。最も低価格でデザインが秀逸だったことから、隈氏の事務所に決まったという。同氏にとっては初のスポーツチームのクラブハウス設計となる。建設費用には、サイバーエージェントによるクラブ買収資金を充て、用地は町田市から提供を受けた。クラブの大友社長は「歴史を支えていただいた皆さんにとっての『我が家』が整備できる」などとコメントした。親会社とホームタウンのバックアップを得て、町田はJ1へ、1歩前進した。【杉山理紗】