コンサドーレ札幌GK菅野孝憲(36)が30日、古巣とのJ1での初対決に士気を高めた。千葉市内での練習後、4日後に迫るリーグ再開の横浜FC戦(ニッパツ)へ「僕がキャリアをスタートさせたチーム。うれしいなと感じる。特別な感情はある」と思いを語った。

東京Vユースから03年に横浜FCでプロ入りし、5シーズン在籍した。「自分の基礎は横浜FCがつくってくれた。感謝しかない」と愛着がある。J2での対戦は柏、京都時代にあるが、J1ではまだない。先発が予想される一戦に向け「再開の時に100%になればいいと意識してやっていた。前に進められている感覚はある」とコンディション良好をアピールする。

今季から完全移籍した3年目の札幌では、リーグ戦出場は昨季の1試合。中断中にKリーグへ移籍したGKク・ソンユン(26)からバトンを受け、正守護神としてゴールを任される可能性が高い。「今は横浜FC戦のことを100%考えて自分のパフォーマンスを上げることに集中するのが大事」。先を見ず、一戦必勝の精神で残り33試合の完走を目指す。【保坂果那】