Jリーグは8日、新型コロナウイルス感染症に関する第2回公式検査結果についてのオンライン説明会を行い、検査中(検体不足や検査過程の途上にあり、結果が未確定)とした128件の大半は検査結果の出ていない審判員であるとし、同結果に含まれる選手、スタッフ、審判員らも特例処置などで同日から行われる公式戦に出場する可能性があることを明かした。

この日の発表で、Jリーグ全56クラブの選手、スタッフ、審判員らへの検査総数3182件中、陰性数3054件、検査中が128件、医師の診断で陽性となった検体はなかったとされていた。検体採取は7月2日から5日の間に実施され、前回実施されていなかった登録審判員への検査も行った。試合に間に合わせるため、選手、スタッフを優先的に検査したところ、審判員の多くが8日の発表までに検査を終えることができなかったという。

説明会に出席したJリーグ新型コロナウイルス対策本部の藤村昇司特命担当部長は、検体不足の発生件数は第1回の時とほぼ横ばいだったことも明かし「(審判員の検体を)機械に通すタイミングを、選手が全部終わってからにしないといけなかったので、結果判明が遅れているということ」と説明した。

8日に行われるリーグ戦に、検査中となった選手、審判員らがピッチに立つ可能性があることも明かした。選手については「試合エントリー資格認定委員会というところに例外適用を申請していただいて、そちらに申請していただいた選手もいらっしゃいます」とし、個人名は明かさなかった。

今後は選手、スタッフらは従来通り2週間に1度、試合に割り当てられた審判員は1週間に1度ペースで検査を受けていくという。藤村氏は「(審判員は)試合割り当ての度にせっせと検査数を増やしていくことが今とりうる最大限のことかなと思っています。慣れるまでまだまだ改善の余地はあるなという感じはある」と話した。