今季J1に昇格した横浜FCが、FW斉藤光毅(18)のJ1初得点などで柏を下し、07年12月以来12年7カ月ぶりのJ1白星を挙げた。FWカズ(三浦知良、53)はベンチ外で、MF中村はベンチ入りも出番がなかった。

斉藤は前半21分、MF松浦の縦パスに抜け出すとGKと1対1に。冷静に左足シュートを決めると、航空自衛隊の「ブルーインパルス」をイメージしたゴールパフォーマンスで祝った。J1初出場した前節札幌戦は得点がなく「本当に点は取りたかった。ホッとしてる部分もありますけど、札幌戦も含めてもっと点を取れた」と気を引き締めた。

横浜U-18在籍中の18年9月、高校2年でプロ契約した逸材。マジョルカFW久保建英と世代別代表でともにプレーしている。久保の海外での活躍に「もちろん刺激。建英が活躍することで一方的ですけど危機感を感じている」と負けん気をあらわにする。21世紀生まれでは、J1では久保に続く得点者に名を連ねたが「自分も今年19歳。海外では若くない年なので。もっともっと危機感感じてやっていきたい」とキッパリ。自粛期間中に、筋トレの器具を購入し鍛えてきた。フィジカルの強さも発揮し「札幌戦でも負けてる場面があったので。もっともっとやっていかないと」と前を向いた。【岩田千代巳】

▼横浜FCの記録メモ 18歳のFW斉藤がJ1初得点。18歳10カ月28日でのゴールはクラブのJ1最年少得点記録となった。斉藤は01年8月10日生まれ。01年以降の21世紀生まれの選手がJ1でゴールは、01年6月4日生まれの東京MF久保建英(現マジョルカ)に次いで2人目だ。チームはJ1で13年ぶりの勝利。99〜10年に湘南がマークした11年ぶりを更新するJ1最長ブランク勝利となった。