ヴィッセル神戸FW古橋亨梧(25)が開始17秒弾も、大分と1-1の引き分けに終わった。安井のシュートが相手DFに当たった浮き球を鮮やかに左足のダイレクトボレーでたたきこんだ。

8日の鳥栖戦から中2日。同じ九州での試合だが、1度神戸に戻る“強行軍”を選択した。その上でイニエスタを今季初のベンチ外など、先発メンバーを前節から6人入れ替えての“純和製”布陣で臨んだ。

フィンク監督は「若い選手も試していきたい」と話していた。普通でさえ過密日程だが、ACLも戦う神戸はより過酷さがある。戦い抜くには選手層の厚さは不可欠。今後への布石を打つ戦いでもあった。

その中で古橋が「エース格」の存在感を示した。昨季はビジャの13得点に次ぐ10得点をあげ、アシストも8を記録。日本代表にも招集された。今季目標に「まず15得点。アシストも2桁したい」。さらなる飛躍へ、意気込みを隠さない。

古橋が結果を出したが「イニエスタ不在」の穴は埋めきれなかった。後半28分にフィンク監督は一気に4人を入れ替え、勝ち点3への執念を示したが、勝ち越しのゴールは奪えず。消耗戦を引き分けた。