FC東京が敵地で横浜F・マリノスに1-3で逆転勝ちし、昨季目の前で優勝を許した相手にリベンジした。

右肩脱臼の手術で出遅れていたFW永井謙佑(31)が今季初出場。2-1の後半1分に右サイドからのクロスでMFレアンドロの得点をアシストした。「背後をつければチャンスできると思っていた。レアンドロがうまく合わせてくれた」と振り返った。

長谷川監督が「チームのエンジン」と信頼する永井の復帰が勢いをもたらした。「いけるところまで出し切ってチームの助けになれるよう心がけていた」と、最大の武器であるスピードを攻撃だけでなく守備にも惜しみなく生かした。最前線からボールを追いかけ回す背中に引っ張られるように、チームの持ち味である激しいプレスが90分間貫かれた。

前節は川崎フロンターレに0-4で完敗。この日も前半4分と序盤に失点する嫌な流れだったが、川崎F戦のように気落ちする姿はなかった。同点PKを決めたFWディエゴ・オリヴェイラ、2得点のレアンドロと強力な外国人選手が得点を重ねる中で永井の大きな推進力も戻り、東京がさらなる上昇気流に乗る。【岡崎悠利】