新型コロナウイルスの影響で開幕が延期していた日本フットボールリーグ(JFL)が、18日に開幕する。開催は16チームによる1回戦総当たりリーグ方式とし、本来の第16節を開幕節として11月29日の第30節までに各チームが15試合を消化する。ソニー仙台(宮城)は19日に松江シティFC(島根)の敵地で開幕戦に臨み、ホーム開幕戦は8月29日の第18節にユアテックスタジアム仙台で、リーグ4連覇中のホンダFC(静岡)と対戦予定だ。

昨季リーグ2位の仙台はコロナ禍で4月16日に活動を休止後、6月1日に活動再開。5年ぶりの優勝に向け、練習に打ち込んできた。昨季は、ベルギー1部のシントトロイデン所属のFW鈴木優磨(24)の実兄で、JFL通算83試合出場29得点の鈴木翔大(27)ら7選手が退団したが、新たに7人の大卒選手が加入。チーム内の若返りが進んでいる。

仙台は実業団のクラブのため、選手は業務を行った後にトレーニングを行い、試合では同僚が会場に駆けつけ、熱い声援を送っている。29歳でチーム最年長のDF荻原健太主将は「自分たちがサッカーができるのは会社のサポートがあってのこと。感謝の気持ちを忘れずに練習している」と、精神面でも模範となり、チームを引っ張る。昨季途中から就任した中村元監督(39)は「勝負の世界は優勝が宿命ではあるが、1人でも多くの心を動かせられるような試合をして、優勝できるよう頑張っていきたい」と力を込めた。

【相沢孔志】