ヴィッセル神戸が2戦連続の無得点に終わり、5試合ぶりの黒星を喫した。内容ではガンバ大阪と互角以上。本拠で両軍最多6本のシュートを放ちながら、ノーゴールのFW古橋亨梧は「僕がチャンスを決めきっていたら、今日のような結果にはなっていない。決めないと、次に生き残れない」と悔しがった。

一方でふくらはぎを痛めていたベルギー代表、34歳DFトーマス・フェルマーレンが今季初出場を先発で飾った。攻撃の起点となる縦パスは一級品で、2月以来の公式戦に「久しぶりでリズムをつかみにくかったが、体が万全ではないぶん、経験で補った。試合を重ねるごとに勘を戻したい」と表情も明るかった。

主将のMFアンドレス・イニエスタは超ロングシュートや、古橋への芸術スルーパスも披露した。随所に神戸らしさを見せながら、トルステン・フィンク監督は「シーズンは始まったばかり。運がなかった」と気を取り直した。