清水エスパルスは6試合ぶりの黒星となった。昨季王者の横浜に3-4で敗戦。クラブのJ1通算1300得点目となったMF西沢健太(23)のゴールなどで2度のビハインドを追い付くも、終盤の2失点で力尽きた。ピーター・クラモフスキー監督(41)の古巣対決を勝利で飾ることはできなかった。

   ◇   ◇   ◇

攻撃的なチーム同士の一戦は、序盤からスコアが動いた。清水は前半2分に失点したが、同12分。ゴール左45度の位置で西沢がMF竹内涼の横パスを受けると右足を振り抜き、鮮やかにネットを揺らして同点とした。西沢は横浜戦で3試合連続得点。さらにクラブのJ1通算1300点目の記念ゴールとなった。同19分に勝ち越されるも、同44分にMF金子翔太の右クロスがオウンゴールを誘発。再び同点に追いついた。

古巣対決となったクラモフスキー監督が「エキサイティングな試合になるだろう」と話した通り、前半だけで4ゴールが生まれた。

後半は打って変わって膠着(こうちゃく)状態が続いた。局面を打開するため、2度の2人同時投入を敢行。同32分、途中出場のMF鈴木唯人がクロスを頭で合わせるも枠を外れた。疲れが見え始めると、相手の猛攻に屈した。同39、41分に連続失点。同45分にDF金井貢史のゴールで1点差に迫るも反撃はここまで。6試合ぶりの黒星となった。

J1通算400勝は、またもお預けとなった。次節は22日、ホームで昇格組の横浜FCを迎え撃つ。次こそ記念勝利を飾ってみせる。【古地真隆】

清水のクラモフスキー監督 両チームの全選手がクラブのために戦い、すごく良い試合だった。残念な結果になったが、勝てるチャンスもあった。立ち直って次に向かいたい。