北海道コンサドーレ札幌DF田中駿汰(23)が大学同期の「ビースト」封じに意欲を見せた。

浦和戦から一夜明けた14日、札幌市内でリカバリーを行った。浦和に3-4で逆転負けし9試合連続未勝利(2分け7敗)だが「失点シーンはもっと守備で改善できた。そこはしっかり見つめ直してやっていきたい」。敗戦からの反省を忘れず、中2日の次節16日アウェー鳥栖戦(駅スタ)へ必死に気持ちを切り替えた。

士気を高める楽しみがある。鳥栖FW林は大体大の同期。現在3戦連発で好調な元戦友の大学時代のニックネームは「ビースト」。「野獣感、野性味あふれる感じがまさしくビースト。勢いに乗らせたら厄介な選手。対戦はすごい楽しみ」。プロ初対戦を心待ちにしつつ、10試合ぶり勝利のためにも「一瞬でも隙をつくったら点を取れる選手。警戒して対応したい」と、守備意識を高める。最終ラインやボランチでのプレーが多い田中は、林の突破を全力で防ぎにいくつもりだ。

この日、練習前ミーティングで浦和戦4失点の映像を見ながら振り返った。「勝利に導けるような立場になっていきたい」。ルーキーながら、すでにチームの中心選手になりつつある。責任感を高め、言葉に力を込めていた。【保坂果那】