セレッソ大阪がFC東京に0-2で敗れ、痛恨の今季初連敗を喫した。

首位川崎フロンターレとの勝ち点差は11に開いた。

ともに堅守を武器にする似たチームカラーで、先に崩れたのがC大阪だった。前半18分、敵陣からスローイングのボールを奪われ、先制を許した。直後の21分にも追加点。C大阪側はゴールを決めた東京アダイウトンのオフサイドを猛アピールも認められず。

不運な判定は攻撃面でも続き、後半43分のFKで柿谷が蹴ったボールは相手DFのハンドに見えたがとられなかった。ロティーナ監督(62)は「今日の審判の判定に言いたいことはないが」とした上で、「VAR(ビデオ判定)がないことでとてもとても大きなダメージを負った。日本のサッカーのためにもVARが導入されることを望みたい」と力をこめて語った。

判定の不運はあっても負けは覆られない。主将のMF清武は「鹿島、東京と守備が固く、前の個が強いところに連敗は、自分たちに原因がある。順位が近い相手に勝てないのはもどかしい。自分たちの力不足。もう1回、自分たちのサッカーを振り返られないといけない」。

MF藤田も「チームとしての形は昨年のベースから高まっているが、局面の1対1や個々のところで上回られているのが連敗につながっている。個人で戦う、基本的なところに立ち返る必要がある」と訴える。リーグ後半戦のスタートで食らった激痛の黒星は、今後の糧にするしかない。【実藤健一】