大金星を奪って反転攻勢をかける。10戦未勝利(3分け7敗)のJ1ベガルタ仙台は、首位独走中の川崎Fと10日にアウェーで対戦する。

相手は8連勝中で21試合を消化して18勝2分け1敗。1試合平均2・95得点でリーグ最多62ゴール、同最少19失点で最強の「矛」と「盾」を誇るが、物おじしないルーキーGK小畑裕馬(18)が初対戦で「ストップ・ザ・川崎」に挑む。

前半戦の雪辱を果たす。7月のホーム戦では前半2-0で折り返したものの、後半13分からの10分間で3得点を許して逆転負け。今季を悪い意味で象徴する試合になった。現在3試合連続3失点、そして今節の相手はあの川崎Fだが、小畑は「相手が強いからびびってやるとか、相手が落ちているから自分たちも落とす考えは全くない。いつもどおりのプレーで、いい結果がついてくれば」と話す。

プロ1年目ながらGKという特殊ポジションでリーグ7試合に出場。「チームを救えるキーパーになりたい」と日々鍛錬を積む。「ずっと勝ててないので、次こそは勝って次につなげたい」。8月8日の神戸戦以来2カ月ぶり、11戦ぶり勝利へ会心のセーブを決める。【山田愛斗】