首位の徳島ヴォルティスが11試合ぶりの黒星を喫した。ともに無得点で迎えた後半32分、ヴァンフォーレ甲府FWドゥドゥ(30)に決勝点を奪われた。徳島の無得点は14試合ぶり。

敗れたスペイン人のリカルド・ロドリゲス監督(46)は「お互い3、4本の好機があり、甲府には点が入り、我々は入らなかった。惜しいシュートはあったが、勝利に至らなかった」と決定力の差を指摘した。

徳島は前半、DFジエゴ(25)のヘディングシュートが1度は得点と認められたが、オフサイドの判定で取り消された。1点を追う後半終了間際には、MF河田篤秀(28)のシュートが左ポストに当たるなど最後も運がなかった。河田は「(得点できず)責任を感じるところが大きい。この順位にいる難しさを感じた」とコメントした。

指揮官は「(ジエゴの)1度入ったゴールが覆されたが、そこに固執してもダメなので我々は気持ちを切り替えた。これで5敗目だが、リーグ全体では安定している」と、9月2日の水戸ホーリーホック戦以来の負けにも動じていない。

敗れた首位徳島は、得失点差で2位アビスパ福岡を上回っているが、勝ち点52で並んでいる。福岡が18日の試合で引き分け以上となれば、徳島は首位から陥落する。