V・ファーレン長崎は、執念で引き分けに持ち込んだ。

ブラジル人助っ人のホットラインで敗戦を免れた。1点を追う後半44分、MFカイオ・セザール(25)が、MFルアン(30)からの息の合ったピンポイントFKに合わせゴールに押し込んだ。だが、会見でセザールは「決定的な場面で決められないシーンが多かった。うまく決めることが課題」と反省した。ブラジル人DFフレイレ(31)を出場停止で欠く中、最後は個の能力の高さでピンチを打開した形だ。

敵地で奪った勝ち点1に、手倉森誠監督(52)は「最初に失点したあたりがアウエーと感じたが、いいゲームだった」。DF角田誠(37)も「勝ちたかったが、見応えやりがいのある90分だった」と前を向いた。